〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第94章 花盗人と籠の白百合《中編》❀伊達政宗❀
「やっ、ぁ……」
「可愛い声…もっと聞かせろよ」
「まさ、むねっ……」
「ほら……好いだろ?」
そのまま唇を近づけ、胸先にちゅぅっと吸い付く。
すると美依は一層甲高く声を上げた。
胸なんて他人に触らせた事ないだろうから…
こんなに気持ちいいなんて、思わなかっただろ?
俺は上目遣いで美依の顔を見ながら、舌先でチロチロと啄いたり、円を描いて転がすように嬲ったり。
さすれば、躰は素直に反応してくる。
胸の先はだんだんいやらしく形を変え、尖って存在を露にし始め……
ぷっくりと、まるで花芽のように赤くなった。
「ああ、やらしくなってきた」
「あんまり、だめっ……」
「……好い、だろ?」
「……っぁ、ぁっあっ」
愛撫を続ければ、美依は我慢出来ないと言ったように、艶かしい吐息を漏らす。
その濡れた声に……
腰がゾクゾクして、一気に熱を持った。
俺は美依の肩を掴み、ゆっくりその躰を薄い褥に押し倒して。
半身を美依の躰に乗り上げ、上から顔を見下ろしてみれば、まるで期待しているかのような潤んだ瞳と視線が絡んだ。
(────いい顔、堪んねぇ)
白いものを俺色に染めると言う征服感か。
心から湧き上がる情欲には、抗うことは難しい。
半端に脱げている襦袢の腰紐をしゅるりと解き、そのままそっと脱がせてみると……
細くしなやかな躰が姿を現す。
火照って肌は赤く染まり、なんだかいい匂いがして。
穢れなんて知らない、純な躰は……
俺を見事に欲情させ、自然と喉がごくりと鳴った。
「美依……」
「……っ」
「ほら、触れてみろ…俺に」
「あ……」
美依の手を取り、心臓の部分に触れさせる。
さっきからどくどくと早鐘を打つ鼓動。
そうさせているのは…お前だ、美依。
「お前と同じように、俺も少し怖い」
「そうなの……?」
「ああ、お前が壊れるほど、むちゃくちゃに抱きそうな気がして怖い。でもな」
美依を濡れた目で見下ろしながら俺は…
その胸の想いを告げる。
美依にも解るように。
ド直球な言葉を…赤裸々に紡ぐ。