〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第91章 君が傍にいるだけで《前編》❀織田信長❀
「美依っ…美依っ……!」
「ぁうっ…やっぁっあっ、あぁんっ…!」
「もっとだ、美依っ……!」
俺は片腕で躰を引き寄せ……
もう片手は膝裏に当て、脚を開かせながら、深い深い場所を突く。
襖に映る、二人の交わる影。
それは離れる事なく、絡み合ったままで。
二人の荒い息遣いは、天主の空気を濃い桃色に染めていく。
今日、美依は純白の白無垢を着ていた。
それは本当に清らかで、穢れのない花嫁で。
でも、今はどうだ。
絶え間なく喘ぎながら、肌を染め、男のモノをしっかり咥え込んで離さない。
そんな、淫らで愛らしい妻が好きだ。
永遠に、この時間が続けばいい。
そんな愚かな願いを抱いてしまうほど。
────愛しているから、貴様を
「美依っ…堪らん、美依っ…」
「あっぁっ、も、だめぇっ……!」
「俺も、出るぞっ……!」
そして、駆け上がる蜜夢を。
貴様と一緒に、高い絶頂の極みへ。
共に弾け飛べたら、これ以上の幸せはない。
もう、我慢出来ないから。
愛する貴様を目の前にして……
熱を堪えるなんて、無理な事だ。
(中に、残したい、俺の証を)
天下人としての俺ではなく。
たった一人、貴様に溺れた男の証拠を。
その身に、刻んで。
奥深くに……残して。
貴様に、貴様だけに、
純度の高い、
たったひとつの『深愛』を。
「くっ…ぁあ………っっ!!」
────びゅくっっ
俺はずんっと奥に熱杭を突き立てると、そのまま勢いよく精を吐き出した。
目の前が霞みがかり、若干朦朧とする。
美依の中で果てた後はいつもそうだ。
あまりの心地良さに……
放心して、我が我でなくなる感じがするのだ。
美依も俺が果てたと同時に気をやったのか。
息を荒らげながら脱力し、くったりと俺の胸にもたれ掛かっている。
(躰が……熱いな)
桃色に染まった美依の肌。
躰は小さいのに、ものすごい熱量だ。
俺は美依の躰を抱き締め、横に転がる。
二人の躰は褥に沈んで……
俺は汗ばむ美依の首筋に顔を埋め、深く息を吐いた。