〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第90章 菫色の指切り-貴方が教える×××-《後編》❀石田三成❀
「私も貴女が好きですよ、美依様」
「え……」
「貴女が男に襲われたと聞いて、心ノ臓が止まりそうでした。だから、約束を破ったお仕置きをしなければと思った。貴女は大切な…愛しい私の御姫様だから」
「……っ」
「すみませんでした、こんな事して。怪我は…痛みませんか」
ふっと笑って、改めて美依様を見つめる。
顔を上に向かせ、流れた涙の痕を唇で辿ると…
美依様は首を小さく横に振って、唇の端を少しだけ上げて見せた。
「大丈夫、そんなに痛くないよ」
「随分意地悪をしてしまったので…」
「お仕置きしても、私を気遣ってるの解ってたよ。でもね、三成君…」
「はい」
「私は、そのっ…こっちが気になって」
すると、美依様はその小さな手を私達の躰の間に滑り込ませた。
そして、袴の上から私の昂りに触れる。
触れられ、思わず腰を少し跳ねさせてしまうと…
美依様は困ったようにくすりと笑った。
「…やっぱりこんなに硬くなってる」
「それは…こんな貴女を見ていれば、必然と高ぶってしまいますから」
「このままでいいの?」
「ですが…貴女は怪我をされていますし」
「あのね…私もすごく熱いの、躰が」
耳元に唇が寄せられ、
魅惑の言葉を注がれる。
私を誘惑するかのような、
甘い甘い、蜜毒の囁きは…
私の理性を破錠させ、
さらに貴女しか見えなくさせる。
「私をこんな状態でほっとくの?三成君…私、貴方をもっと感じたいよ。お願い、貴方が欲しい」
────ああ、貴女には敵いませんね?
「はぁっ…美依、様っ……!」
ずちゅっ、ぐちゅっ…じゅぷっ……!
横向きに寝転がる美依様の片脚を上げさせ、その中心に熱杭を突き立てる。
躰を入れ込めば、深く深く繋がって…
その奥の子宮口を叩けば、中はうねって、さらに奥へと私を誘った。
私が望んでいた事。
貴女とひとつになりたいと…
それが叶った今は、もう幸せでいっぱいで。
愛情が二人を溶かし、ドロドロに混じり合ってしまうのではないかと、そんな風に思った。