〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第9章 聖戦!HONEY*NOEL ❀政宗END❀
「あ、苺のケーキ…政宗、持ってきたの?」
「けーきって言うのか、あれ。周りに塗ってある白いのは?」
「生クリームだよ、今日のために特別取り寄せてもらったの」
「生くりーむ…へぇ…」
思わず起き上がって、文机に近づく。
そのまま『けーき』に手を伸ばし…
『生くりーむ』を指で掬って、口に運んだ。
とろっと蕩けるような風味。
噛んでもいないのに、それは口の中で溶けた。
そして、とにかく甘ったるくて…
(…あ、いい事思いついた)
と、その時。
それを味わうや否や、とびきり『いい考え』が頭に浮かんだ。
皿ごと『けーき』を持ち上げ、褥の傍に運ぶ。
美依は身体を起こしながら、不思議そうにその光景を見つめ…
そして『けーき』を下に置くと、可愛らしく首を傾げた。
「…ケーキ食べるの?」
「そうだな」
「今食べるの?」
「お前自身もちゃんと食うから安心しろ。ただし…けーきと一緒にな」
「へ?……あっ」
『けーき』から『くりーむ』を指で救い、美依の鼻にちょんっと付ける。
そのまま、ぺろりと鼻を舐め、くりーむを舐めとってやると。
美依は顔を真っ赤にして、声を荒らげた。
「な、何するのっ……」
「ん、美味い。お前がさらに美味くなった」
「あ、あのね!」
怒る美依を尻目に、またくりーむを指に取り。
今度は両頬と上唇、三箇所にぽんぽんと置いていく。
そして、啄むように、くりーむを舐めた。
すると美依は呆れたように口を噤み、大人しくされるがままになっていて。
可愛いと思う反面、さらにこの『くりーむ』のように甘く甘く啼かせたいと…
ちょっとした意地悪心に火がつく。
「もっともっと味わわせろ、甘いお前を」
美依の肩を掴み、再度褥へと寝かせる。
一回、身体を堪能するように、肌をふわりと撫で。
そして、くりーむを指にまとわせると…
美依の薄桃色をしている胸の頂二つに、ちょんっと塗った。
「あっ…政宗っ…」
「なんだ、少し触れただけで感じたか?」
「違っ…クリーム…!」
「お前の尖った苺を飾り付けてやったんだ」
ニヤリと不敵に笑み、そして。
その『苺』にぱくっとかぶりついた。