〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第9章 聖戦!HONEY*NOEL ❀政宗END❀
「じゃあ、お前に逢瀬を申し込む。こーゆーのは男から誘わないと格好悪いだろ?」
ニヤリと笑って不敵に言う。
すると、何も知らない美依はこっくり頷き、少し笑顔で尋ねてきた。
「うん、いいよ!いつがいい?何をする?」
「俺が決めていいのか?」
「うん、だって一位になったんだから」
「そうだな、じゃあ…」
すっと顔を近づけ……
そのまま美依の唇をちゅっ…と軽く啄む。
そして、口づけで少し面食らったような表情の美依の小さな身体を、ふわりと腕の中に抱きすくめ。
美依の耳元で、甘ーく甘ーく……
可能な限りの優しい声で囁いた。
「今、ここでがいい。それで、この褥で愛し合う」
「な……っっ!」
すると、美依は驚いたように絶句して、身体を小さく震わせた。
だって、逢瀬の内容を俺が決めていいんだろ?
なら……今ここで、お前と愛し合いたい。
続いて、そう耳元で言うと。
美依はぐっと肩を押して、睨みつけてきた。
「政宗、私をからかってるの!?」
「……からかってねぇよ」
「…あっ……!」
思わず凄味を含ませて、美依に物申す。
そして、そのまま褥へと身体を押し倒した。
美依の背中が再度布団へと付き…
美依は覆いかぶさるこちらを見上げて、瞳を潤ませてきた。
「…いいな、その目。欲しがってるみたいで」
「政宗、何を言って…!」
「俺はお前が欲しい。だから、お前を勝ち取った…誰にも渡すわけにはいかねぇ。お前は、お前だけは」
散らばる長い髪を梳き、一束取って口づける。
その艶やかな感触を噛み締め…
ありったけの想いをこめて、たった一言。
美依に伝えた。
「……愛してる、美依」
お前が欲しかった。
ずっとずっと、この腕に抱きたかった。
この手で熱く蕩かし、熱を注いで…
お前の視線を独り占めしたかった。
俺だけを見るように。
言いたい気持ちは山ほどあるけれど…
伝えたい言葉は、一つしかない。
だから、全てを込めて、一言に託した。
「……っっ」
すると、美依はくしゃっと顔を歪め。
そして、ぽつりと一言言った。