〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第84章 純愛イノセンス《前編》❀徳川家康❀
「今、中、大きく……!」
「仕方ないでしょ、あんたが可愛いから」
「…っいえや……!」
「……また、動くよ」
美依の言葉を遮って、また腰の律動を再開させる。
その潤んだ瞳、濡れた声。
そんなの向けられたら逆効果だって…
美依は一体いつ気づくの?
優しくしてやれなくなるから。
腰が溶け合う程に、激しく混ざるまで止まらなくなるのは…
あんたが可愛すぎるせいだ。
あんたが可愛く俺を煽るから。
じゅぷっ…パンっパンっ、じゅぷっ…!
「ぁんっ…そんな、んっだめぇ…!」
華奢な躰をしならせながら、美依がまた甘く啼き始めた。
白い背中にたくさん赤い華を咲かせて。
高い嬌声が、交わる淫らな水音と和音を描いて響いていく。
(ほんっと、可愛すぎて参るな、これ…)
手では必死に褥を掴んで。
汗ばんだ肌も、馨しい甘い匂いも…
全てが俺を刺激し、神経を尖らせる。
俺の手で感じて、いやらしく乱れる様。
いつもの純朴な印象の美依からは考えられない、その『女』の姿は俺しか知らなくて、見られるのは俺だけの特権で。
だから余計にハマっていくんだ。
この可愛らしい、俺の妻に。
夜毎花開く、その可憐な蜜華は…
俺という蝶を虜にして離さないのだ。
「美依っ、締めすぎ…!」
「ぁっあんっ…も、きちゃうっ……!」
「…っぁ…美依っ……!」
俺も次第に余裕は無くなってきて。
美依の背中に覆いかぶさりながら、鋭く腰で突き上げる。
これって獣の交わりみたいだな。
そう思っても、自分自身がえげつないケモノな事くらい、自覚あるから。
歯止めが効かない。
美依が愛しくて、欲しくて…
その感情は、直に躰と繋がる。
────もっとこの子を愛したいって
心が、躰が、切に悲鳴を上げていくんだ
「も、だめぇぇっ……!!」
やがて、快楽の極みを見た美依が中を強く締め上げたので、俺も腰を震わせ、熱を解放した。
突き抜けるような強い快感。
それと共に満たされる幸福感と、心地よい気怠さに…
俺は脱力して、息を荒らげる美依を抱き締めると、耳元でそっと囁いた。