〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第83章 琥珀に滲んだ秘密の想い《後編》❀明智光秀❀
「んっ……」
そのままゆっくり重なった唇は…
まるで誓いの口づけのようで、それは静かにゆっくりと深くなっていった。
大好きです、大好きです。
その想いが、柔らかく溶けていく。
温もりが絡み合い、思考まで蕩けて…
光秀さんの熱に、次第に溺れていく。
(もう、離したりなんて出来ない)
この人を愛して、温かさを知って。
こんなに深い愛情で包まれたなら…
私はもう、怖いものなんて何もない。
────ただ、この人を愛するだけ
「ぁんっ…ぁあっ、やっ……」
そして、受け入れる。
有り余る熱情を、この身に。
躰を貫く、その灼熱は心地よくて。
お腹の中が切なくなる。
もっと、もっと愛して、と。
貴方で満たされたいと、刹那に願う。
「はぁっ…美依、締めすぎだっ…」
「だって…んっ、硬くて熱い……!」
「くすっ…本当にお前は可愛い。この染まった肌も、咥え込む淫らな所も…全て愛しいよ」
そう言って、光秀さんは背後から私を貫きながら、背中に唇を押し当てた。
ちゅっちゅっと音を立てて啄んで…
私の熱くなった躰を、トロトロに蕩かしていく。
そのまま腰まで揺らされて。
中で濡れて擦れ合って、その快感に、また唇からは甘い淫声が漏れた。
(本当に、溶けてしまいそう)
狭いシングルベッドが揺れて軋む。
それが愛し合っている証のようで…
それだけで気持ちが高ぶって、また体温が上がる。
光秀さんは今、幸せですか?
私は…最高に幸せです。
「んっ…美依っ……」
耳元で掠れた声で、名前を呼ばれれば…
その艶っぽさに、またぞくっと躰が疼いて。
何もかも、反則だ。
光秀さんと躰を重ねると、いつも思う。
魅せられて、ハマってしまうから。
その度に、私ばかり好きみたいで、不安になったけど…
今日、解ったの、
光秀さんがどれほど愛してくれているか。