〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第8章 聖戦!HONEY*NOEL ❀全武将VS❀
「佐助君も早く座って!あ、ツリーにぴったりな木はあった?」
「うん、あった。早速持ってきたよ」
「佐助?なんでお前がここにいるんだ」
「政宗さん、どうどう」
「佐助…なんか角生えてるけど」
「鼻も赤いですね」
「貴様、庭の松の木を勝手に切ってきたのか?敵国の忍のくせに、いい度胸だ」
「信長様、ちょっと落ち着いてくださいっ!」
なにやらすったもんだが始まりそうだったので、佐助に向かって刀を抜きかける信長を、美依はなんとか押さえる。
家康と三成の疑問もさることながら、何故敵国の忍がここにいるかと言う話で。
武将達をなんとかなだめて、落ち着いて座ったところで…
美依はこほんと咳払いし、説明をし始めた。
「佐助君にはお手伝いに来てもらったんです。格好は、ちょっと先走っちゃっただけで…」
「手伝い?宴か何かの準備か?」
「光秀さん鋭いです!実はですね…」
美依はすくっと立ち上がり…
『どうだ!』と言いたげに、得意気な笑みを浮かべて宣言した。
「今夜、クリスマスパーティをしますよっ!」
目が点。
今の武将達には、その表現が正しいだろう。
『くりすますぱーてぃ』とはなんぞや。
すると、少し頬を赤らめ、何やら興奮した様子で美依が説明を続ける。
「今日は十二月二十四日、クリスマス・イヴです。クリスマスにはみんなでお料理を囲んだり、贈り物を交換したり…私の居た世界では、そうやってパーティ、宴を催すんですよ」
「クリスマスはキリスト教の神様が生まれたお祝い、降誕祭をやるんです。クリスマスは二十五日なんですが、二十四日の夜も前夜祭をやるのが普通で、むしろ前夜祭のが盛り上がったりします。まぁ、神様関係なくみんながわいわい盛り上がる行事と捉えてもらえれば」
美依に続いて佐助が説明の補足をすると、秀吉はほぅとため息をついた。
「成程、それで美依は張り切って準備してたわけだ」
「そうだよ、みんなでわいわいやりたくて」
「馬っ鹿みたい、帰っていい?」
「待って家康、みんなでゲーム…遊戯もやるんだよ!きっと楽しいから」
「遊戯?」
家康が怪訝そうな表情を浮かべると、美依はぴっと人差し指を立てた。