第14章 ハピファミ！１４

引っかかっていたもの全てが、ただひとつの「あること」に繋がっていたということがはっきりわかるのは。

まだ先のことで、そう遠くもない未来。

そのときワタシは、自分の人生の中で一、二を争うくらい重大な事実に気づくことになる。


推測でしかないそれは不確かで、知っているのはワタシしかいなくて。

本当のことなどワタシにも、誰にもわからないであろう不明瞭な真実。


気づいたときには遅く、だからこそ後悔という言葉はあって。

この時すでに、ワタシはもう後戻りなどできないところまできていた。

深く関わりすぎていた。

素直に潔く引くことのできない気持ちを抱えていた。

繋がりを築いてしまっていた。


それでも、大切なモノがあったから。

大切な存在があったから。

ワタシは選び、決めることになる。



愛する人と、愛し愛されるままである為に。

なのに―――…



■□ｎｅｘｔ→１５□■

うづし夫に対する周囲の反応は自業自得かと（笑）
わたるさんの呼び方が「うづし夫さん」から「うづさん」へと変化。
その引っかかる呼び名は当然、原作本編ストーリーからきています。
曖昧であてにはならない人の過去の記憶。