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【ハイキュー!!】君を騙す方法 R18

第12章 君に素直になる方法


「あのさ…和奏ちゃんは元気?」

開口一番にこれだ。
ノロケ話なら聞く気は…ん?

「は?知らねえよ。お前の方が連絡取ってんだろ?」

「俺さ、あの日フラれちゃったんだよねぇ。ってか、それも聞いてないの?」

え?
木兎がフラれた?
和奏に??

「じゃあ、お前…何で絶好調なんだよ?」

「そこ!?だって…好きな子持ってかれた上に、バレーも負けました…じゃ、ダサ過ぎだろ?」

持ってかれた上に…って。
突然の事に全然頭がついて行かない。

「やっぱり、黒尾君も和奏ちゃんも…。まさか本当に何もアクションしないとは…。」

「だから、何の話だよ!」

「俺、和奏ちゃんに黒尾君が好きだからってフラれたんだ。これで意味わかる?」

「意味…わかんねぇよ。」

だって、あの時の涙は?
木兎の浮気に本気で落ち込んでたじゃねぇか。
だから、俺は…。

「別にいいんじゃない?意味わかんなくても。でも、自分がどうしたいかまで、わかんないほどお馬鹿じゃないよね?」

俺がどうしたいか…?
そんなのとっくに決まってる。

「何で、わざわざ、この事俺に伝えるんだよ。」

「和奏ちゃんがそれを望んだからだよ!…なんて、黒尾君のマネ。どう?似てる?」

「似てねぇ。」

悔しいけど、俺より、木兎の方が何倍もカッコいいじゃねぇか。
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