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【ハイキュー!!】君を騙す方法 R18

第12章 君に素直になる方法


「じゃあ、たっぷり愛してやるから覚悟しろよ。」

和奏をベッドに押し倒す。
この前、和奏を押し倒した時も、興奮はしてたけど…それとも何だか違う。
お互いが思い合っているとわかっている…なんだかフワフワとした気持ちだ。

「黒尾…先輩。一つお願いがあります。」

チュッチュッっと何度もキスを落とす俺の隙をついて、和奏がキッパリ言う。

「何だよ。やっぱりやめて下さい以外なら、何でも聞いてやる。」

少し悩んだ後に、顔を真っ赤にしながら和奏が言った。

「初めて…みたいに優しく抱いて下さい。」

その言葉に全てを察した。
あの時…初めて俺と和奏が身体を重ねた時…あれが和奏にとって初めてだったんだと。

本当に…クソ野郎だな。

正直…どうやって抱いたかも覚えてない。
でも、自分の性欲優先の…初体験の奴相手には酷い抱き方だっただろう。

後悔してもしきれねぇ。

謝ろうと和奏の顔を見ると、謝罪は求めてないのだと清々しい程顔に書いてある。
今になって、和奏の考えている事がわかるとか…。

もっと早く気付けばよかった。

だから、和奏が望んでいるであろう…そして、俺の望みを口にする。

「今後、一生優しく扱ってやるよ。」

そう言うと和奏が心底嬉しそうに笑った。

和奏が笑うだけで、俺までこんなに幸せな気分になれるなら…和奏が隣に居てくれるだけで、俺の幸せは確定だろう。

和奏がいつもこの笑顔で笑ってられるように、絶対に強がりの嘘などつかなくていいように…俺が守る。

深く心に決意して、和奏にキスを落とした。

end.
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