第10章 君との向き合い方
和奏の唇の感覚を貪りながら、ゆっくりとベッドに押し倒す。
「ん…。」
素直に俺の与える刺激に反応する和奏が可愛過ぎて、一気に余裕がなくなる。
「く…ろおせんぱい。」
こいつ…俺の事をどうするつもりだ。
悔しいくらい和奏にいいようにされている。
キスだけでそり立っている下半身に、こんな状況なのにため息が漏れそうになる。
「和奏…。」
好きだと言いかけて、思いとどまる。
ってか、まずこの状況何だよ。
木兎とはどうなってんだ?
流石に…木兎の女に手は出せない。
少しだけ冷静になって来たところで、見計らったかのように和奏が俺の手を掴んで、自身の胸元に導いた。
部屋着だけでも十分な破壊力だったのに…
ノーブラとか…反則だろ!
ダメだと思ってはいるけど、手に触れる柔らかさから手を離すことが出来ない。
「や…あっ…きもち…ぃ。」
和奏の喘ぎ声に、思い留まろうと思っていたわずかな理性が再び崩れ去る。
あー、もう。どうにでもなれ。
和奏の服を一気にたくし上げて、既にピンっと自己主張している和奏の突起を口に含む。
「あぁ…せんぱ…い。黒尾…せん…ぱい。」