• テキストサイズ

【ハイキュー!!】君を騙す方法 R18

第10章 君との向き合い方


side 黒尾 鉄朗

研磨にお説教されて…少しはやる気になった自分が居るけど、やる気を出したところで、昨日の出来事で完璧に嫌われた事実が無くなる訳じゃない。

どうしたものかなぁ。
こんな事にいちいち悩む事自体が…ダサいと思っていた。
ダサい事だからと、悩むくらいなら切り捨ててきた。

今回ばっかりは切り捨てるわけにはいかねぇんだよなぁ。

授業なんてそっちのけだけど、頭はある意味でフル回転だ。
まぁ、回転させても答えに辿り着くとは限らないけど。

どうにも、行き詰まって運動場で体育をしているクラスを窓越しに眺める。

おっ、研磨…。
あいつ、全然ヤル気ねぇな。

指先くらいのサイズに見える幼馴染が、目立たないように上手くサボっているのが目に付く。

研磨のクラスって事は…和奏は…?
探したけど見当たらない。
俺が和奏を見落とすはずがないのに。

[今日、和奏はー?]

机の下に忍ばせた携帯で、研磨にメッセージを送る。

[なんか、体調不良で休みだって…。クロのせいじゃない??]

体育の授業中なのに、この返信の速さ…どうなってんだよ?
研磨はどうやら体育の授業中も携帯を手放さないらしいが、それより最後の一文が引っかかった。

俺の…せい。

昨日の泣いていた和奏を思い出して、研磨の言っている事が正しいと俺に告げている。

そんなに傷付けちまったのかよ。。。

[俺、放課後あいつの家行ってくるわ。]

今日は部活がオフなのが、不幸中の幸いだ。
/ 104ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp