• テキストサイズ

【ハイキュー!!】君を騙す方法 R18

第9章 恋心の育て方


「別にここで話してもいいけど…。」

ニヤニヤともったいぶる先輩達に、いい話でない事だけは確信が持てる。

「私も別にここでも構いませんよ。」

「皐月さん、クロの次は、梟谷の木兎君にちょっかい出していい気になってるみたいだけど…。」

あっ、木兎さんとの事か。

意地の悪そうな顔で話し始めた先輩に、色々ツッコミたい箇所はあるけど、それでは話が前に進まないので、言わせておく事にした。

内心、黒尾先輩とのキスがバレた訳ではなく、ホッとする。

「木兎君があんたなんか相手にすると思わないでよね!」

もう1人の先輩達が言葉を繋いだ。

黒尾先輩の親衛隊かと思ってたけど…木兎さんの事も好きだったのか。

「えっと…お話はそれだけですか?」

いつも言われている陰口を、面と向かって言われただけなので、あまりインパクトもない。

それだけであれば、適当に謝って、なだめて、お帰りいただきたい。
と言うか、私が帰りたい。

「今日は調子に乗ってるあんたに、木兎君に遊ばれてるだけだって証拠を持ってきたのよ。」

何だか…まだまだ続きそうな話にげんなりする。

木兎さんが1人の女に本気になるはずない。
絶対にからかってるだけだ。
そのうち、遊んで捨てる気でしょ?

そんな話は耳にタコが出来るほど聞いている。

それでも、私は木兎さんの真摯な態度を信頼する事にしたんだ。
今更、何を言われても揺らぐハズがない。
/ 104ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp