• テキストサイズ

【ハイキュー!!】君を騙す方法 R18

第7章 失恋の乗り越え方


「和奏ちゃんがこれ以上泣く必要ないよ。全力出し切ったなら、後悔する必要ない。和奏ちゃんの魅力に気付けないお馬鹿な黒尾君なんてほっとけよ。俺なんて出会って1秒で気付いたのに。」

ふざけてるような、真面目なような、
慰めてるような、ちゃかしてるような、
でも全体的に耳当たりのいい木兎さんの言葉と温かさに包まれる。

やっぱり木兎さんには癒し効果でもあるんだろうか。

「魅力…無かったからフラれたんですけど…。」

「ある!俺が言ってるのに信じられないの?」

この根拠のない…けど、自信に満ち溢れた言葉は麻薬だ。

泣いてる自分が段々馬鹿らしくなってくる。

「木兎さんの期待に答えれるように頑張ります。」

もっと魅力のある女性を目指して頑張るという意味を伝えると…。

「え?俺、脈あり!?俺の方が頑張るし!」

何だか間違って受け取られて…今度こそ笑いが溢れた。

「そう意味じゃありません。」

「え!?違うの!?」

本気でショックを受けてる木兎さんの体を軽く押しすと、冷たい夜風に包まれた。

「もう、泣き止みました。ありがとうございます。」

「おう。本当はもっと抱きしめてたかったけど…和奏ちゃんが泣きっぱなしよりはいいか。」

「下心だらけですね。」

木兎さんに気を許してしまう理由がわかってきた。
欲望も全部口に出してしまう素直さ。
ダメと言った事は絶対にしない素直さ。
素直なことって、こんなに強い事だったのか。
/ 104ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp