• テキストサイズ

【ハイキュー!!】君を騙す方法 R18

第6章 簡単なお別れの伝え方


「失望しましたか?」

和奏の笑顔を見て気付く。
冗談で…言ってるわけじゃねぇ。
そして…俺の答えも最初っからわかってやがる…。

じゃあ、何のためにわざわざこんな事を言うのだろう?

「いや、失望はしねぇけど…、わかってると思うけど、俺誰とも付き合う気無いから…。」

どんだけ和奏の告白の理由を考えたって、
例え、その答えがわかったとしたって…、
俺が誰とも付き合う気が無いって事実はかわらねぇし。

「はい。知ってます!」

だから、最後までそんな笑顔で俺を混乱させんじゃねぇよ。

「和奏がそういう気持ちなら、もう会うつもりもねぇ。」

いつも言ってるお決まりのワード。

これを伝えるとき、相手の女の反応は限られている。
泣いてるか、怒ってるか。

「黒尾先輩はそう言うだろうと思ってました。今まで楽しかったです!ありがとうございました。」

じゃあ、私は失礼します。って、天気の話でもしてたかの様にあっさりと出て行く和奏。
何で、お前は笑顔なんだよ。

自分で切った女の事なんて、普通興味ないだろ。
自分にそう言い聞かせるのに、思わず窓辺に近づき、カーテンを少し開けて玄関から出て来る和奏の様子を伺う。

これで見納めかもしれないから…って、自分に言い訳しながら。
/ 104ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp