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【ハイキュー!!】君を騙す方法 R18

第2章 上手な自分の作り方


次の久しぶりのオフは付き合いの長い女の子に、どうしてもと映画に誘われた。

付き合いが長いと言っても、あくまでセフレとして…。
だから、外に遊びに出掛けるのなんて…いつぶりだろう?

たまにはこういうデートごっこも悪くないなんて、
観たいと誘われた映画のチケットを2人分先に購入した。

別に特別な事じゃない。
デートごっこするからには、ちゃんと女の子を立てる。
男の嗜みってやつだ。

そうでなければ、こんなベタベタなラブストーリー…観たいとも思わない。

待ち合わせ時間ピッタリに待ち合わせ場所に向かうと、
向こうは先に待っていた。

「悪い。遅れた?」

「ううん。私が少し早く着いちゃったの。」

お互い与えられた台詞を喋って、
役割を演じあう…
そういう簡単なゲームだ。

研磨に言わせると、クリアが確約されてるゲームは時間の無駄だそうだけど。

「まだ時間あるし…お昼食べに行くだろう?」

別にお互い何も期待してないから、少しくらいミスがあってもゲームオーバーにならないゲーム。

向こうのリクエストで入った店で、オススメだと言うパスタを2人前オーダーした。

「ねぇ、クロ。今日は大切な話があるんだけど…。」

このゲームが終わりを迎えるとしたら、2人に恋人ごっこをする意思が無くなる時だけだろう。

「私達…もう長い付き合いでしょ?そろそろ…ちゃんと付き合わない?」

どちらか一方でもゲームから降りたくなれば、あっけなくゲームオーバー。

「悪いけど、そういうつもりないから。俺に何か期待してるなら、これ以上会うつもりもないし。」

こんなにゲームオーバーになって悔しくないゲームもないだろう。

研磨の言う通り、時間の無駄だなぁ。
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