第2章 上手な自分の作り方
「また皐月と会ってたの?言ってくれたら来なかったのに。」
部屋に入ってくるなり研磨が言う。
研磨の言う通り、つい先程まで和奏が来ていた。
初めて和奏とヤってから、もう何度も呼び出していた。
回数を重ねる度に、俺好みの具合になっていく和奏に、実は結構ハマっている。
他の女達より会う頻度が高い気がする。
まぁ、向こうは相変わらず素っ気ない態度で、
何を考えているのかは、よくわからない。
ヤってる時だけは俺に夢中なのが手に取るようにわかるのに。
まぁ、それが目的で会ってるわけだから、
男としてそこは満足させないとな。
「いいんだよ。どうせ和奏はいつも終わったらすぐ帰るんだから。」
「クロ、いい加減遊ぶのやめたら?」
研磨が低い声で言う。
いつも通り…に見えなくも無いが、長い付き合いなのでわかる。
怒っているんだろう。
研磨は何故か和奏が絡むと感情的になる。
和奏は研磨のタイプと真逆だから、惚れてるって事はないだろうけど…。
2人は同じクラスらしいし、色々気まずいのかもしれない。