第6章 トッシーの護衛
あああああ最悪だっ最悪だ最悪だ最悪だ!
もう一人の別人格の俺は
何をやらかしているんだ!
よりにもよってコイツを
選ぶなんて有り得ねェ!
コイツは…じっくり
攻めていきたいと思っていたのに!!!
「副長………あの、おれ………」
急にこんな状況に追い込まれて
どうすりゃいいんだよ俺は!!!
いやもうこんな顔射までさせて
実は別人格がとか言い訳できねェ。
俺のせいじゃねぇけど謝るしかねぇ…クソッ。
「悪かった…。」
「え………?」
「だから、悪かった。
…俺がテメェを汚した、から。
殴ってもらって構わねェよ。」
神崎の顔についた俺のであろう精液を
ティッシュで拭く。
こんな事になってしまっては
もう俺の片思いも儚く散ることだろう。
副長命令で女物の服着させて顔射なんて
信用されていないに決まっている。
失恋という単語が俺の心に突き刺さる。
もう殴るなら殴ってくれ。その方か楽だから。
「……………………………。」
神崎は黙って、フラフラと立ち上がる。
いよいよ来るかと殴られる覚悟として
歯を食いしばる。
が、いつまでたってもそれは来なかった。
「うっ…ぐすっ…………」
神崎は泣いていた。
「ーーーーッ」
それは、殴られるよりも辛い結果だった。
神崎から感じるのは怒りよりも
拒絶が勝ったという事。
俺の顔なんか見たくも無いのだ。
「悪い…もうお前の前には現れない。
だから…忘れてくれ、俺の事は。」
「……!!」
「真選組以外にも仕事はある。」
じゃあな、と神崎のいる
この場から去ろうとすると、
神崎が俺の腕を掴んだ。
「やだ………」
「………あ?」
「さっきから…焦らしてばっかで……嫌だ………」
そう言って掴まれた腕は、
神崎の股間に押し付けられる。
「もう、我慢…できない……っ」
そこは酷く固くて、熱かった。
「どうせ……ローションに…
媚薬盛ったんでしょ…………ッ」