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【銀魂】柳生家の忍者 短編【男主 裏】

第9章 一生のお願い










「……はぁ……はぁ…。」


「…………はぁ。」

息を荒くしたため息と
静かなため息が2つ重なった。

1つは絶頂から落ち着いてきた
トッシーのため息。
もう1つは手足がベトベトになって、
最悪の気分の俺のため息。


俺は近くのティッシュを取って
自分の足や手を適当に拭く。


それでもなんかねちゃねちゃするし、
何より他人の精液を被ったままなんて
気持ち悪い。

どん底な俺を裏腹に、
トッシーは嬉しそうだった。

「……賢者モードなのに…虚しくない。
澪子氏のおかげだ。」


「……俺は虚しいですよ。
上司の下の世話に
付き合わされるなんて最悪です。
はい、ティッシュ。もう拭いて
しまってください。」

箱をトッシーに投げつけると
トッシーも慣れた手つきで拭いて
身なりを正す。


「……ありがとう、最高だったよ。」


俺は最悪でしたよ副長。
幸せそうな副長には言いづらく、
心の中だけに止めておく。


「次回もお願いしたいでござる。
今度は足ではなく手で………」



「断固拒否で。」



俺が副長を睨みつけてそう言うと、
副長はオタクらしくフヒヒと笑った。

しまった、真性のドMには逆効果だった。

















副長が何か言ってくるが全て無視して、
床に足をつけないようにしながら
リビングを出た。


行き先は風呂場だ。とにかくこの足を
なんとかしたい。


「石鹸、っと……」


ネバネバする足を念入りに洗う。
足の指の隙間まで石鹸を泡立てて洗った。
勿論手も同様だ。

洗っているとなんとなく
先程の副長の言葉を思い出した。


『今度は足ではなく手で………』




「洗いやすさは手の方が上だな……。」


手だったら洗面台でいいもんな。


そんな事を言っていると、
風呂場の扉が急に開き、
副長が入ってきた。



「澪子氏もやはり
手コキの方がいいと思うでござるか!」


「風呂場に勝手に入ってくんなクソ童貞!」

俺が驚いて思わず罵声を浴びせると
一瞬だけ固まった副長は
少しだけ顔を赤らめた。



「クッ……その言葉……癖になるでござる…。」


恥ずかしそうに照れ笑いをする副長の顔に
ムカついた俺はシャワーをぶっかけてやった。



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