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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第3章 友情か


佐久間さんは立ち上がると、戸惑う私を横目にキッチンの戸棚からコップを2つ取り出した。

「30分だけ付き合ってよ。」

そう言って、少年のような無邪気な笑顔を見せる。

相変わらずマイペースな人だ。

それでいて、邪気がない。

この人となら…“間違い”など起こりようがないだろう。

そんな事すら思わせてしまうのだか、佐久間さんは本当に不思議な魅力を持っている人だ。



私は佐久間さんからコップを受け取った。

そもそもお酒ならすでに飲んでいる。

顔にはあまり出ない方だとは思っていたが、佐久間さんの言うとおり、今日はとても気分が良い。

せっかくこうして2ヶ月振りに会えたのだから、一杯くらいは付き合いたい。

「…少しだけなら。」

そう言った私に佐久間さんは「ありがとう。」と優しく微笑む。

『のどぐろ』が焼き上がるのを待たずして、私達は日本酒で乾杯をした。






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