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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第2章 高校教師


私の仕事は高校の数学教師だ。

今年で3年目になる。

教師になる事が子供の頃からの夢だった…という訳ではない。



私には夢がない。

それが悪い事だとは思わない。

確かに子供の頃はケーキ屋さんになりたいだの、お花屋さんになりたいだのと言っていた記憶はある。

しかし、中学生になり、高校生になり…少しずつ大人になっていく中で、私には夢中になれる物が何一つないという事に気が付いた。

誰もが夢を叶えて生きているなんて事はあり得ないが、そもそも私にはどうしても叶えたい夢という物事態、存在しないのだ。



それでも、それなりに安定しているこの仕事は“嫌い”ではなかった。

どのみちどこかの会社に属し働かなければいけないのならば、私が優先する事は安定した収入だ。

これといった趣味もなければ欲しい物もない。

恋人もいないのだから特に出掛ける用事もない。

最低限生きていくために必要な安定した収入…ただそれだけだ。






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