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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第2章 高校教師


「橘先生。」

そう呼ばれ、振り返る。

そこには笑顔で駆け寄ってくる養護教諭の愛美先生の姿があった。



「橘先生、明日の夜空いてる?」

「明日の夜…ですか?」

「そうなの。
橘先生に会わせたい人がいて。」

「私はちょっと、そういうのは…。」



「そっか…ごめんね。」と、愛美先生は残念そうな表情を浮かべた。

愛美先生は私より一回り年上だが、毎日綺麗に化粧をし、艶のある髪をまとめていて、素敵な大人の女性といった雰囲気だ。

もちろん、生まれも育ちもこの東京だ。

私とは住む世界が違う人間。

そう思い、どこか距離を置いて付き合うようになっていた。

そもそも職場の同僚は友達ではない。

付かず離れず、必要最低限の付き合い。

そうやって、今まで上手くやってきたのだ。



「気が変わったら言ってね。」と、愛美先生は優しく微笑む。

「はい。」と、うなずいてみせるが、気が変わる事などない。

もともと私は男性が苦手なのだ。






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