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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第3章 友情か


「橘先生ってタバコ吸うんだ?」

「…ええ。」

「何だか意外。」

そう笑いながら、愛美先生は私の隣へと腰を下ろす。



以前からこうして愛美先生は時おり声を掛けてくれる事もあった。

しかし、私は彼女とどこか距離を置いて付き合うようになっていた。

余裕のある素敵な大人の女性である愛美先生は、私とは住む世界が違う人間だ。

近付き過ぎないのがお互いのため。

そう思っていたからだ。



「すみません…煙たいですよね。」

吸いかけのタバコを消し、コーヒーの空き缶の中へと捨てる。

そんな私の姿を見て、愛美先生はふふっと柔らかに微笑んだ。



「いいよ、消さなくて。」

「いえ…次からは喫煙室に行きます。」

「別に注意しに来たわけじゃないから。」



だったら何をしに来たのだろう。

いつもと変わらずに“余裕のある大人の女性”の表情で笑う愛美先生が、どこか不気味に思えた。






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