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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第28章 シャッター


開演時間が近付く。

メンバー、スタッフの間にも緊張感が高まる。



「ねぇ、棟方さん。
ちょっと家族の写真撮ってくれない?」



高杉さんがそう声を掛けたのは、フォトグラファーの棟方マサトさんだ。

アイヴィーのライブフォトを始め、様々な作品の撮影を行っている実力派のフォトグラファーだ。

今回の5大ドームツアーの最終日である今日も、棟方さんが撮影を行う事になっている。



私が今日、楽屋にまで押しかけたのは…この棟方さんに会うためだった。



「棟方さん、お疲れ様です。」

「あ、美波さん。お疲れ。」

「先日の写真展、とても素晴らしかったです。」

「ありがとう。
美波さんも頑張ってるみたいだもんね。

インスタグラム、フォローさせてもらってるよ。」

「ありがとうございます。嬉しいです。」

「でも、気を付けてね。
ライブハウスは機材壊される時もあるから。」



私の今の仕事は…ライブカメラマン。

小さなライブハウスを中心に撮影を行なっている。

今は娘が小さいのでセーブをしつつではあるが、とてもやりがいを感じている。



それは教師であった頃にはなかった感情だ。






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