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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第27章 生きる事を選んだ


一礼し、ステージを降りかけた時だった。



「ヤリマン!!」



どよめく生徒達の中から、一際大きな声が聞こえた。

その言葉に驚いたのか、一瞬にして静まり返る生徒達。

男子生徒の悪ノリだろう。

まるで悪者を吊るし上げる正義のヒーロー気取りだ。



しかし、それならば私も言わせてもらおう。



演台へと戻り、上に置かれたマイクスタンドからマイクを外した。



それはアイヴィーのライブで見た高杉さんの様に。



右手に握るマイク。

大きく息を吸込んだ。



「好きな男とセックスして何が悪いんだよ!?」



マイクをステージへと叩きつける。

ゴンッという大きな音とハウリング。



呆然とする生徒達。

慌てる教頭。

存在感の無い校長。

なぜか拳を突き上げている田辺先生。

その横で泣いている愛美先生。



目立たぬよう生きてきた私は、その場にいる全員の突き刺さるような視線を受けながら、さっそうとステージを降りた。



そしてそれは…とても気分が良かった。






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