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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第25章 雨はやさしく


“甘い 甘い strawberry”



それはアイヴィーの楽曲である『strawberry』の歌詞だった。

ドラムのハイハットから始まる、大きなスケール感のあるミディアムバラード。

愛美先生も大好きな曲だと挙げていた、アイヴィーの代表曲。

そしてそれは、今朝のニュース番組で男性アナウンサーが倉田理子の事を歌っていると興奮気味に語っていた曲だ。



「美波を想って作った曲なんだ。

メジャーデビューして、バンドがどんどん大きくなって。
帰る時間もなくなって。

時々見る美波の寝顔が好きだった。
どんな夢を見てるんだろうって想像したよ。」



高杉さんの中にあった、幼い頃の私の記憶。

覚えていてくれた事が単純に嬉しかった。

確かに私達は同じ時を過ごしていた。

そして、それを綴った『strawberry』は未だ日本のロック史に大きく刻まれる一曲となっている。






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