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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第25章 雨はやさしく


チャイムを押すと、しばらくして部屋のドアが数センチ開いた。

警戒しているのだろうか、ドアの隙間から高杉さんが顔をのぞかせる。



「誰?」

「…美波です。
佐久間さんに、高杉さんがここにいるのを聞いて来ました。」


数センチ開いていたドアがガチャリと閉まった。

ドアガードを外しているのか、しばらくして部屋のドアが大きく開く。



「入りなよ。」



高杉さんに促されるまま、部屋の中へと入る。

大きなベッドにソファーや机。

その広さと格調の高さに驚いた。

壁一面が大きな窓になっており、その窓からは皇居御苑を望む事が出来る。



こんな豪華なホテルの一室で待機とは…やはりアイヴィーは日本を代表するバンドなのだと確信せざるを得ない。



「座ったら。」



高杉さんは冷蔵庫から缶ビールを取り出すと、窓際のテーブルに置いてくれた。

喉は乾いているが、今はお酒を飲んで楽しい話を…という心境ではない。






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