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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第25章 雨はやさしく


◇◆◇



タクシーを降りる。

ホテルのフロントを足早に通りこし、エレベーターに乗り込んだ。

初めて入るラグジュアリーホテルに圧倒されていた。

仕事帰りのため、安物のスーツ姿。

誰かに声をかけられるのではと緊張がつきまとう。



エレベーターを降り、佐久間さんから受け取ったメモに書かれたルームナンバーの部屋の前へとやって来た。



ここに高杉さんがいるはずだ。



緊張からか、チャイムを押そうと伸ばした手が震えている。



ついにこの日がやってきたのだ。

私は今、高杉さんと…

いや、実の父親と向き合わなければならない。



聞きたい事は山ほどあった。



なぜ高杉さんは母と別れたのか…。

いや、それ以前の出会いから聞かせてもらいたい。

娘であった頃の幼い私を…覚えているのだろうか。

私が生まれた時…高杉さんは何を思ったのか。



そして、今回の倉田理子との熱愛報道。

まずは…感謝の言葉を伝えなければ。






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