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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第25章 雨はやさしく


「…変?」

「ううん。」

「昨日…切ってもらったの。」

「似合ってる。」

「カットモデルって分かる?」

「…うん、なんとなく。」

「昨日、原宿で声かけられて…。」



恥ずかしそうにうつむく彼女がたまらなく可愛く思えた。

北海道から帰って来てからは、なかなか時間を共有する事が出来なかったが、彼女に訪れた変化がとても嬉しい。

もともと、彼女にはもっと外の世界を見て欲しいとは思っていた。

学校と自宅以外の…この広い広い世界を。



「先生と髪型似ちゃったね。」

「そうだね。」

「私さ…」

「え?」



彼女は突然、持っていたカイロを私の冷えた頬にピタリと押し付けた。

そのあまりの温かさに思わず身体が飛び跳ねる。

そんな私を見て、彼女は笑い出す。



「私は何があっても先生の味方だから。」



彼女の笑顔はとても眩しく…

あの日、病室の窓から差し込んでいた日差しにも匹敵するほどだった。








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