• テキストサイズ

【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第24章 言葉足らず






「こんな所で会うなんて運命ね。」

そう笑う神田美咲は、車窓から流れゆく街並みを眺めていた。



正直、もう二度と会いたくないと思っていた。

幸せだった佐久間さんとの穏やかな日々。

そんなかけがえのない毎日を一瞬にして滅ぼした女。



全ての元凶は神田美咲。



…そう思う気持ちもあるが、やはりどこかで私達の関係が公になる日はきただろう。

それがたまたま今回の神田美咲がきっかけだっただけ。

愛美先生に関して言えば、全て私の責任だ。



「悪かったわね。」

「え?」

「うかつだった。
写真…撮られちゃうなんてね。」

「…はい。」

「あなたまで“内縁の妻”呼ばわり。
仕事は?支障あるんじゃない?」

「そうですね。」

「高校教師って言ってたかしら?
このままだと学校にいられなくなっちゃうかもしれないわね。」



気にかけてもらえているのなら嬉しいが、影響があるのは私よりも神田美咲の方だ。






/ 768ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp