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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第24章 言葉足らず






誰にも聞かれたくないと言う私の気持ちを汲んでか、田辺先生は視聴覚室へと通してくれた。

ここであれば誰の目にもつかないだろう。

ドアには鍵をかけた。

朝礼が始まるまでのわずかな時間。

一体どこから話すべきなのかと…佐久間さんと出会った日の事を思い出していた。



「昨日の放課後です。
僕はサッカー部の顧問ですので、グラウンドに生徒達といました。

その時に…生徒が“週刊誌の記者”と名乗る男から声をかけられたそうです。

“橘美波”先生について…と。」



月島さんの情報によれば、私は佐久間さんの内縁の妻だ。

どういった人物像かを確かめるために、やって来たのか。



何て迷惑なのだろう。

その生徒に、私と佐久間さんの関係を話したのだろうか。

だとすれば、今朝の男子生徒達の反応も納得出来る。



「その記者は、橘先生がthe IVYのギタリスト・佐久間俊二の内縁の妻だと言っていたそうです。」






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