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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第2章 高校教師


「あなたは、どうして美容師になったんですか?」

「ん?」

「美容師になる事が“夢”だったんですか?」



「あぁ…、俺の話ね。」と、男は少し戸惑った表情を浮かべた。

「そうだなぁ…。」と腕を組み、考え込む。

変な事を聞いてしまっただろうか。

先に“仕事”の話をしてきたのは男の方だ。

触れられたくない話題…というわけではないだろう。



「俺さ、子供の頃に少年野球やってたんだよね。
プロ野球選手になるのが夢で。
見えないでしょ?」

「…そうですね。」

「中学生になって、もちろん野球部に入部したんだけどすぐに辞めちゃったんだ。」

「怪我…ですか?」

「俺より上手い奴がいて。ひねくれちゃった。」

「…え?」

「もうダメだぁ~ってなったの。
それで、そこから髪を伸ばし初めて…」



男は笑いながらそう話す。

あまりにも冗談じみた話。

「結構頭の形良くて坊主似合ってたんだよ。」と恥ずかしそうに話す男へ「ちょっと見てみたかったです。」と笑った。






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