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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第2章 高校教師


「あの…」

「先生ってさ面白いよね。」



沈黙が怖くなり、慌てた私の言葉をさえぎるように男はそう言った。

意味が分からず、目を白黒させる私の顔をじっと見つめながら男はふふっと笑う。

私の一体何が面白かったのだろうか。

つまらないと思われるよりは良かったが、“面白い”など私には無縁の言葉だ。



「先生の言ってる事、ちょっと分かるな。
必ず“正しい答え”が用意されていると“楽”だなとは思う。何事もね。

もしその国語のテストでマルを貰えていたら、先生の人生変わってたかもね。」



「なんてね。」と男は優しく微笑んだ。

この話をしたのは男が初めてだったが、こんな反応が返ってくるとは思ってもいなかった。

男は相変わらず美味しそうにご飯を頬張り続ける。

本当に不思議な人だ。

独特の空気感。

卑屈な私の胸の内さえも、男は笑って受け入れてくれる。

何て居心地が良いのだろう。



知りたい。

男の事をもっと知りたい。



そう思ってしまうのはおかしな事なのだろうか…。






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