• テキストサイズ

【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第23章 過去の女






「美味しい?」

「あ…はい。」

「そう。」



正直、味など分からない。

こんなにも緊張しながら食事をするのは初めてだ。



ビーフシチューとカプレーゼ。

バケットに赤ワイン。



佐久間さんのために用意したであろう食事。

私が頂いてしまっても良いのか…。

どこか申し訳無い気持ちもあったが、神田美咲と佐久間さんとの“現在の関係”が気になって仕方無い。

こうして神田美咲がやって来たのだ。

よりを戻した。

そう捉えるべきなのだろうか。



「まだここに住んでるなんてね。」

「…え?」

「アイヴィーが解散する1年前…だったかしら。
“一緒に暮らそう”って私が言ったの。

結婚するつもりだった。

でも、アイヴィーが解散して…私は俊二と別れてここを出たの。
その後…直ぐに夫と結婚したから、俊二はひどく傷付いたでしょうね。」



神田美咲はため息まじりにそう笑った。






/ 768ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp