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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第22章 スクリーンの中で


「あなた、誰?」

「私は…。」

「こっちへ来て座ったら?」

「い…いえ。」

「さっきから顔が真っ赤。」



神田美咲はキッチンへ向かい、暖かいコーヒーをいれてくれた。

どこに何があるのかをきちんと把握しているような振る舞いだ。

佐久間さんは外出しているようだが、だとすればなぜ神田美咲だけがこの部屋にいるのだろうか。



「こっち、座りなさい。」

先程よりも低いトーンの声に焦り、私は神田美咲の隣へと少しの距離を開けて座った。



「はい、コーヒー。」

「…ありがとうございます。」

「あなた、俊二の何?」

「…恋人です。」



「恋人?」



神田美咲は驚いた表情を浮かべると、すぐさま口元に手を当てながら笑い出した。

しんと静まり返った部屋に、甲高い笑い声が響く。

一体何がそんなにおかしいのか。



少なくとも私は今、とても気分が悪い。









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