• テキストサイズ

【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第22章 スクリーンの中で


玄関のドアを開けた瞬間、目に飛び込んできたのは見慣れない女性物のショートブーツだった。



ヒールが特徴的なハイブランドのショートブーツ。

広すぎる玄関に、その靴だけがポツンと脱ぎ揃えられていた。



私がいない間に…佐久間さんは女性を招き入れていたのか。



あまりにも衝撃的な光景。

呆然とその場に立ち尽くす。

まさか佐久間さんがという気持ちもあるが、目の前の現実にただ驚くばかりだ。



このまま部屋へ入っても良いのだろうか。



ここは私の住む部屋でもあるが、“相手”の女性と鉢合わせるなどまるでドラマの世界だ。

私の人生において最大の修羅場。

もし佐久間さんと抱き合っているところだったら…。

おかしな妄想はつきる事がない。



音を立てぬよう、スーツケースを壁に立て掛け靴を脱いだ。



ハイブランドのショートブーツの横に、私の履き潰したスノーブーツが並ぶ。



気後れしてしまいそうな気持ちを何とか奮い立たせ、私はリビングのドアを開けた。






/ 768ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp