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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第21章 あなたがおしえてくれたこと


「1ヶ月…3ヶ月に1回でも良い。会おうよ。」

「出来ません。」

「私…もうワガママ言わない。
先生を困らせたりしない。
彼女にも迷惑かけない。

だから…これからも会ってよ。」



こんなにも声を出して泣いたのは初めてだった。



乱れる呼吸。

痺れる手足。



泣いて村瀬先生の気が変わるなら…私はいくらだって泣いただろう。



カーステレオから流れるのは優しいYURIの歌声。

その歌声をかき消すように、私は泣き続けた。



村瀬先生はそれ以上何も言う事はなかった。



もともと多くを語らない人。

それでも、最後くらいは「愛してる」くらいの嘘でもついて欲しかった。



自宅の前に止まった車。



泣きじゃくる私の頭をそっと撫でながら、村瀬先生は「それじゃあ駄目なんだよ。」とつぶやいた。






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