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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第21章 あなたがおしえてくれたこと


「今ならまだ戻れます。」

「戻れないよ。」

「いいえ、戻るんです。
今ならまだ、誰も僕達の関係を知らない。」

「もう、知られたって良いよ。
そしたら学校辞めるから。」



まるで駄々をこねる子供のようだと分かっていようとも、私の口からは村瀬先生を繋ぎ止めようとする言葉しか出てこない。



どうしてこんな事になってしまったのだろうか。

村瀬先生と恋人が別れる事を望んでしまったからだろうか。

それとも…

「私と“彼女”…どっちが大事?」

あの言葉が、村瀬先生を追い詰めてしまったのだろうか。



今は…

村瀬先生との関係が終わってしまうなど耐えられない。

例え恋人と結婚してしまおうとも…この“特別”な関係だけは終わらせたくはなかった。






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