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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第21章 あなたがおしえてくれたこと


土曜日の夜。

私は新宿駅にいた。



いつもよりも念入りにした化粧は、決して気分が良かったからではない。



私がまとえる唯一の“鎧”だった。



村瀬先生の恋人を見たかった。



毎週末、恋人の務め先である書店に迎えに行き、そのままデートをしている事は村瀬先生本人から聞いていた。



それを確かめるように、私は書店の向かい側にあるカフェへと通った。



いつか…

村瀬先生が恋人を迎えに来なくなる日がくるのではないか。



もし村瀬先生が恋人に別れを告げられ…ボロボロになった時は、すかさず私が抱き締めにいこう。



そんな事を考えながら、窓際の席でココアを飲んだ。






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