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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第21章 あなたがおしえてくれたこと


「ねぇ…私だって大事でしょ?」

「そうですね。」

「先生は…

私と“あの人”…どっちが大事?」



長い沈黙の後、村瀬先生は「どっちもです。」と小さくつぶやいた。



その言葉に、私はまた淡い期待をしてしまう。



いっそのこと「大事じゃない。」と言ってくれれば、私は上手に諦める事が出来たかもしれない。



「君の事が嫌いです。」

そう、嘘くらいついて欲しかった。



何て“ずるい”人。

そして…何て愛しい人。



私は村瀬先生のネクタイを引っ張り、何度も何度も唇を奪った。



何か決定的な一言があれば終わってしまうであろう私達の関係。



私はまた自分を騙し、村瀬先生を求め続けた。






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