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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第2章 高校教師


「おかわりもらってもいい?」

「あっ…はい。」

不意をつかれ、思わず声が上ずってしまった。

慌てて男から茶碗を受けとる。

「本当に美味しいよ。」と笑いながらおみそ汁を飲む男。

こちらのペースなどお構い無しだ。



しかし、不思議と不快感は無い。

それどころか、やはり男の持つ独特の雰囲気はどこか魅力的だ。

異性として…というわけではもちろんない。

男性にあまり免疫の無い私にも、男が“無害”な存在である事は分かった。



茶碗にご飯をよそい、男へと手渡す。

「ありがとう。」と言いながらこちらを見る男の瞳は、やはり“無害”そのものだ。

「いいえ。」と応え、食事を続ける。

この男なら、こうして二人きりでいても危険な事は絶対にないだろう。



「ねぇ、先生って何の教科教えてるの?」

「…え?」

「“高校教師”なんでしょ?」

前回、男に私の職業の事は話していた。

こちらも男の職業を訪ねたのだから、お互い様だと思った。

男は美容師。
私は高校教師。

お互いがお互いの職業くらいしか知らないのだ。






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