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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第21章 あなたがおしえてくれたこと


「橘先生ですか?」

「そう。仲良い?」

「職員室に友達はいませんよ。」



“観たい映画がある”とメッセージを送ると、村瀬先生は意外にもすんなりと会ってくれた。

いつものコンビニで待ち合わせをし、隣の県の映画館で映画を観て、ホテルへ。

行為が終わった後のわずかな時間。

私は橘先生の話をした。



「話した事くらいはあるでしょ?」

「えぇ、仕事ですから。」

「良い人?」

「“良い人”の定義は人それぞれなので。」



村瀬先生の言う通りではあるが、私の心情としては何か会話のきっかけにでもなればと思っていた。



橘先生と村瀬先生が仮に親しい仲であるならば、私も橘先生と親しくなりたい。



私と村瀬先生。



居心地が良かったはずの二人だけの世界は、少しずつ私の心を蝕みはじめていた。






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