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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第21章 あなたがおしえてくれたこと


「今度は…いつ会える?」

「そうですね、来週は用事がありますので。」

「仕事?」

「いえ、恋人と旅行です。」



帰りの車の中、私の背中からは冷たい汗が流れた。



心臓はドクドクと鼓動を早め、呼吸が乱れる。



こんなにも動揺した事は今までに無い。



村瀬先生には恋人がいた。



知りたくなかった。



それならば、私との関係は一体何なのか。

問い詰めてはいけない…と思った。



本当は気付いていた。



私達の関係など、いつ終わりが来てもおかしくない。

とてつもなく“もろい”物だと。



「旅行から戻ったら、また会いましょうか。」

「…会えるの?」

「はい。」



先生にとって私は…どんな存在なのだろう。



その日カーステレオから流れていたYURIの歌声は、どこか悲しそうに聴こえた。






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