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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第21章 あなたがおしえてくれたこと


夏休みがとても長く感じた。



物が乱雑した部屋の中、鏡を見ながらタバコをふかす。



村瀬先生に近付きたかった。



こうしていれば…離れている間も村瀬先生の匂いをまとっていられる。



約束通り、村瀬先生とは一週間後に会った。



コンビニで待ち合わせをし、ドライブスルーでコーヒーを買う。

ドライブをしてからいつものホテルへ。



私達は付き合っているのだろうか。



確認するまでも無い。



こうしてデートを重ね、セックスをするのだから。

私達は恋人同士。

そう思って疑わなかった。



「携帯電話、貸してくれますか?」

「…なんで?」



行為を終え、村瀬先生はタバコを吸いながら私の携帯電話を手に取った。



慣れた様子で電話帳を開く。

表示された名前は“5万円おじさん”だった。



村瀬先生は何も言わず、“5万円おじさん”の番号を削除した。



そして、私を強く強く抱き締めてくれた。






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