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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第21章 あなたがおしえてくれたこと


いい加減で愚かな私を、村瀬先生は優しく優しく抱いてくれた。



頬を撫でる指。

重なる唇。

肌の感触や髪の匂い。



私の“初めて”が村瀬先生だったなら…。



そんな後悔と激しい熱。



行為が終わってからも、村瀬先生は私の身体を抱き締めてくれていた。



「…今度、いつ会える?」

「そうですね、一週間後なら会えると思います。」

「敬語…やめてよ。」

「いえ、小松さんとは“教師と生徒”なので。」



“教師と生徒”

そう言いながらセックスはする。

ひどく傷付く言葉のはずなのに…私はそれを許し、受け入れてしまった。



村瀬先生は私の全て。



村瀬先生がいなければ…私はもう息すら出来ない。



「タバコ吸っても良いですか?」

「…うん。」



ベッドの上、タバコをふかす村瀬先生の横顔。

その横顔はもう…私の事を見ていないようだった。






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