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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第21章 あなたがおしえてくれたこと


それからも、村瀬先生は度々夜のドライブに連れて行ってくれた。



コンビニにで待ち合わせをし、ドライブスルーでコーヒーを買い、高速道路を走る。

カーステレオからはYURIの歌声。

この時間だけは、全てを忘れさせてくれた。



私が見付けた、たった一つの居場所。



私にとって村瀬先生は、生きる事そのものだった。



「あの…。」

「はい。」

「ホテル…行きませんか?」

「どうしてですか?」

「したいです…村瀬先生と。」

「そうですか。」



また困らせてしまっただろうか。

村瀬先生は黙りこくってしまった。



村瀬先生と二人で会うようになってから、ネットで知り合った男達との関係は全て解消していた。

携帯電話の電話帳から名前を削除してしまえば終わる関係。

あんなにも必死でつながっていたかった関係は、意外にも簡単に手離す事が出来た。



“5万円おじさん”と村瀬先生の番号のみが登録された携帯電話。



村瀬先生に触れたい。

村瀬先生に触れられたい。



日を追うごとに、その気持ちは強くなっていた。






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