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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第21章 あなたがおしえてくれたこと


「小松さんは…今どうしたいですか?」

「私は…。」

「はい。」

「会いたいです。村瀬先生に会いたいです。」

「では…そうしましょう。」



学校から少し離れたコンビニの駐車場。

村瀬先生の青いスポーツカーに乗り、夜のドライブをした。



ドライブスルーでコーヒーを買い、高速道路を走る。

物静かな村瀬先生は、あまり多くを語らない。

カーステレオから流れる甘い歌声。

こんなにも胸がときめいたのは初めてだった。



「…誰の曲ですか?」

「YURIです。」

「YURI…?」

「これです。」



村瀬先生はダッシュボードから1枚のCDを取り出した。


薄暗い車内で見た、碧色の空と氷の大地。

髪の長い1人の女性が大きな氷を抱き抱えている姿。

その女性は愛おしそうに目を閉じ、氷を抱き締めていた。



「昔から好きなんです。
曲も歌声ももちろんですが、歌詞がとても素敵で。」



村瀬先生の声は少し笑っているように聞こえた。






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