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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第20章 氷の世界で見た碧さ


『流氷岬』

その名の通り、浜に接近した流氷が間近で見学出来る人気の観光スポットだ。

圧雪の国道238号から徒歩1分ほど。

トイレや土産物店、ちょっとした軽食も食べられる建物が隣接されていた。



駐車場に車を止め、出来る限りの厚着をし、車を降りる。

彼女はダウンを羽織ってはいるが、素足にミニスカートといった普段の私服だ。

靴はショートブーツを履いてはいるが、太めのヒールが雪に刺さり歩きにくそう。



それでも、彼女の視線の先にはオホーツク海を埋め尽くすほどの流氷があった。

浜に打ち上げられた流氷もあり、近くではアジア系の観光客がカラフルなダウン姿で写真撮影に夢中だ。

同じ北海道とはいえ、私の故郷である道南の函館市と、オホーツクの紋別市では寒さの桁が全く違う。



厚手のダウンにくるまりながら、彼女は接岸している流氷へと駆け寄った。






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