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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第19章 泡の魔法はもう解けた●






「あの2人、付き合うと思うな。」



ステージが見える後方の席に座り、お酒を飲みながら愛美先生はそう楽しそうに笑った。



「ユカさんと…田辺先生ですか?」

「そう。絶対、お互い気になってると思う。」

「どうして分かるんですか?」

「うーん、女の勘…と、言いたいところだけど、男女が恋に落ちるにはある程度パターンがあるんだよ。」

「パターン…ですか?」

「そう。
田辺先生は今、橘先生にフラれて傷心中でしょ?」

「え?」

「隠さなくても良いよ。
私、“気付いちゃう”タイプの女だから。

そんな恋に破れた心優しい年下男子の田辺先生と、仕事大好きな姉御肌の年上女子のユカちゃん。しかも美人。

これは恋をしろって言われているようなものじゃない?」



お酒が入り、愛美先生はいつにも増して興奮気味にそう言った。



以前から愛美先生のこの類いの考察力は素晴らしいと思っていた。

よく他人を観察し、気配りや心配りを忘れない愛美先生だからこそ出来る事だと思う。






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